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会社の作り方工房図番 KTK ・ はじめての会社の組み立て説明書

図番 A-04-76 / 大学生

大学生が会社を作るときの準備|大学の支援窓口と相談先の探し方

大学生が会社を作るときの準備|大学の支援窓口と相談先の探し方

この記事を読んでほしい人

会社を作ることに関心があり、大学や地域でどこへ相談すればよいか探している大学生に向けた記事です。大学名だけで選ぶのではなく、自分が利用できる条件と聞きたい内容をそろえます。

この記事で作るもの相談できる窓口と、予約前に用意する情報の一覧
使う部品

  • 学内の担当
  • 利用対象
  • 事業のメモ
  • 次の確認先

01大学の公式サイトから、起業支援の担当部署を探す

大学生が会社の作り方を調べるときは、まず自分の大学の公式サイトで「起業支援」「アントレプレナーシップ」「産学連携」などの案内を探します。アントレプレナーシップは、新しい事業や価値を生み出す姿勢や行動を指す言葉です。担当部署の名前は大学によって異なるため、同じ名称のセンターがあることを前提にしないでください。

大学の案内から、自分に合う支援を探す。教育・相談・施設の違いを見る
大学の案内から、自分に合う支援を探す

東京大学のスタートアップ推進部の案内では、学生向けの教育や開発プロジェクトの支援、主に卒業生を対象とする支援、法務・経営面の相談などを紹介しています。このように、同じ大学の中でも支援の目的と対象が分かれる例があります。大学の名前を見つけただけで、すべてのメニューを自分が使えると判断しないことが大切です。

案内にある種類 何を確認するか
授業・講座 履修や参加の対象、実施時期
個別の相談 相談できるテーマ、対象者、予約方法
活動場所・施設 利用目的、申請や選考、使える期間
事業化支援 研究や事業の段階、応募条件、相談先

検索結果が昔のイベント告知だった場合は、大学の担当部署のトップページへ戻り、現在の窓口につながるかを確かめます。過去に開催された講座の申込フォームを、今の起業相談の受付だと思わないようにしましょう。会社の作り方を相談したいのか、授業で基礎を学びたいのかを分けると、探すページが絞れます。

窓口が見つからなければ、学生向け案内や研究支援の窓口で、起業に関する相談先を尋ねる方法もあります。自分の学部、学年、考えている事業と、今困っていることを短く伝えます。会社を作る準備を始めたばかりでも、どの部署に聞くかを確かめることはできます。

この記事で挙げる大学や施設は、公式案内の読み方を知るための例です。おすすめ順や利用の保証ではありません。自分の大学の制度と、希望する事業の条件に置き換えて確認していきましょう。

02在学生・卒業生・学外者の利用条件を読む

相談窓口を見つけたら、自分が対象者に含まれるかを読みます。在学生、大学院生、教職員、卒業生、学外者では、利用できる支援が異なる場合があります。「学生向け」という見出しだけで、他大学の学生も予約できると考えないでください。対象に当てはまるか不明なら、申込みを重ねる前に運営窓口へ確認します。

所属と相談段階を、募集条件に当てはめる。大学生なら全員対象とは限らない
所属と相談段階を、募集条件に当てはめる

早稲田大学のコンサルティングサービスの案内では、本学の在学生・教職員に向けて、具体的な事業案を基にした起業相談を実施し、様式自由の事業概要書を用意するよう示しています。これは同大学のそのサービスの条件です。他大学でも同じ書類が必要、またはどの学生でも同じ相談を受けられる、という意味ではありません。

事業概要書は、予定している事業の内容を相手に伝える資料です。会社の作り方の相談なら、誰のどんな困りごとに、何を提供したいか、今どこまで考えているかが伝わることを目指します。指定様式がある窓口では、その様式に従います。自由形式なら、見栄えを整えることより質問が分かる内容を優先しましょう。

相談窓口の対象者、段階、事前資料、申込方法を読む図
図01 利用条件で先に確かめる四つの欄

大学生が会社を作る準備では、卒業が近い場合の継続利用も確認しておきたいところです。在学中に予約できても、卒業後の利用条件まで同じとは限りません。共同で会社を作るメンバーに学外者がいるなら、同席できるか、誰を申込者にするかも窓口へ確かめます。

利用条件を確認する作り方は、相談を遠慮するためのものではありません。自分の状況を適切な窓口へ伝え、必要な支援につながるための準備です。対象外だった場合は、学外の公的窓口を案内してもらえるかを聞くと、次の探し先を決めやすくなります。

03まだ会社を作ると決めていない段階でも、相談先を探せる

会社設立を決断していないと、相談に行ってはいけないと思う必要はありません。窓口によっては、起業するか迷っている段階も対象としています。会社の作り方を知りたい理由が、事業の実現なのか、就職と比べて進路を考えたいのかを自分の言葉で伝えましょう。相談できる範囲はサービスごとに確認します。

未定のことを残したまま、質問を具体化する。決断を代わりにしてもらう場ではない
未定のことを残したまま、質問を具体化する

TOKYO創業ステーションのStartup Hub Tokyo丸の内には、学生に向けた案内があります。今すぐ起業するとは決めていない段階の相談や、学生向けイベントを紹介し、コンシェルジュによる起業相談は事前予約制でリモートにも対応すると示しています。コンシェルジュは、このサービスで起業経験などを基に相談に応じる人を指します。

学生向けの紹介ページに幅広い案内があっても、実際に利用するメニューの対象や登録条件まで省略してよいわけではありません。同施設の利用条件は公式FAQなども合わせて確認します。年齢を限定したイベントの条件を、施設の全サービスに共通する条件として読み替えないことも大切です。

相談したいことが曖昧なら、「会社を作ると何が増えるのか知りたい」「授業と両立できる規模を考えたい」「このアイデアを誰に聞いて確かめればよいか」と、今の疑問を並べます。会社の作り方を学ぶ前提が見えると、相談員も必要な情報を絞りやすくなります。

メモ|イベントと個別相談を使い分ける

イベントは知識や他の人の経験を得る場、個別相談は自分の事情を伝えて検討する場、と目的を分けて考えます。イベントに参加しただけで個別の設立条件を確認できたとは判断せず、不明点は改めて相談します。

相談を受けても、会社設立や退学、就職などの判断をそのまま他人へ委ねることはできません。得た助言を自分の時間、資金、家族との約束などに照らし合わせます。大学生の会社の作り方では、急いで結論を出すことより、判断材料を増やす相談も役立ちます。

04学外では、事業を行う地域の公的な窓口へつなぐ

学内に希望する相談先がなくても、大学生が会社を作る準備を進める窓口は学内だけではありません。自治体の創業支援や、国が設けたよろず支援拠点などを探す方法があります。よろず支援拠点は、経営に関する相談に対応する公的な窓口です。中小機構の案内では創業予定者も対象に含まれています。

大学・住まい・事業予定地を分けて伝える。地域の条件と相談内容を確認する
大学・住まい・事業予定地を分けて伝える

よろず支援拠点の相談を利用するときは、各都道府県の拠点の案内へ進み、対象や予約方法を確認します。全国本部のページで制度を調べることと、自分の相談予約をすることは別です。大学の所在地、自分の住所、事業を予定する地域が違う場合は、その状況を伝えて相談先を確かめましょう。

会社の作り方だけでなく、事業の採算や顧客の探し方などを相談したい場合も、窓口の得意分野や対応内容を見ます。最初の窓口ですべてが決まるとは限りません。別の機関を紹介されたら、何の相談を引き継ぐのか、予約や資料の準備を誰が行うのかを確認すると、話が途切れにくくなります。

地域の情報 確認する理由
大学の所在地 学内の活動や支援との関係
現在の居住地 利用対象の地域条件があるか
事業を行う予定地 創業予定者として利用できるか
希望する相談方法 対面・オンライン等の対応があるか

公的窓口というだけで、あらゆるサービスが無料、予約不要、代行付きとは判断しないでください。よろず支援拠点の経営相談は無料と案内されていますが、外部の専門家へ別に業務を依頼する場合まで同じ条件になるとは限りません。依頼へ進むときは、相談と作業の契約を区別します。

補助金や融資の制度の細部は「補助金・支援」のテーマで確認します。このページでは、大学生が会社の作り方を相談する入口として、自分の地域と事業の段階を説明できるようにすることを重視します。

05相談へ持っていく一枚のメモを作る

J-Net21は、情報を集めたうえで個別に気になる点を公的な相談窓口へ尋ねる方法を案内しています。大学生が会社を作る相談でも、調べたことを全部説明するより、何が分からないのかが伝わるメモを用意すると話を進めやすくなります。指定の資料がある場合は、そちらを先に確認してください。

決めたこと・仮の考え・質問を分けて書く。立派な計画書より、相談したい点を明確に
決めたこと・仮の考え・質問を分けて書く

メモの最初には、誰に何を提供する予定かを書きます。次に、今まで試したこと、得られた反応、まだ確かめていない点を分けます。「需要があると思う」という予想と、実際に人へ聞いた結果を同じ欄にしない作り方なら、相談員もどの前提を確認すべきかを見つけやすくなります。

相談前のメモを事業内容、現在の段階、条件、質問に分ける図
図02 相談メモに入れる四つの情報

授業や実習の時間、活動できる場所、一緒に取り組む人の予定も添えます。会社の作り方を相談しているのに、毎日働ける社会人を前提とした助言を受けると、自分の生活へ当てはめにくくなるためです。学生という肩書きだけで伝えたつもりにせず、実際に使える時間や条件を示しましょう。

予算や売上は、分かる範囲で根拠を付けます。まだ見積りを取っていないものは、そのことを記します。分からない数字を埋めて完成した計画に見せる必要はありません。会社設立を前提に相談するなら、なぜ会社の形を考えているのか、他の進め方と迷っている点も伝えます。

資料を送る前には、個人情報や共同研究の未公開情報が含まれていないかを見ます。相談先の情報の扱いを確認し、必要に応じて詳細を伏せた概要から説明します。相手の受付条件を確かめるための最初の連絡に、研究データや契約書を全部添付する必要があるとは限りません。

06研究成果を使うなら、事業相談と学内の確認をつなぐ

研究室で得た成果や共同で作ったものを事業に使う場合、会社の作り方の相談だけでは確認が終わらないことがあります。誰が関わった成果か、どんな契約や学内規程が関係するかを、研究支援や産学連携などの担当へ相談します。知的財産は、発明や創作などに関わる権利や情報を扱う分野です。帰属や利用条件を、学生本人の判断だけで一律に決めないようにします。

研究の事業化と、利用できる権利を分けて確認。自分が作ったという理由だけで決めない
研究の事業化と、利用できる権利を分けて確認

早稲田大学には研究者向けの事業化支援の案内があり、対象となる研究者を専任教員、常勤の研究員、大学院生と示しています。研究成果を事業へつなげる相談の例ですが、これを学部生全員が同じ制度を利用できるという意味には読めません。自分の所属と成果の状況を伝え、該当する相談先を確認してください。

事業として成り立ちそうかという助言と、その成果を自分の会社で使えるかという確認は別です。相談員から面白いアイデアだと言われても、利用許諾や契約などが必要かどうかまで確認済みとは限りません。大学生が会社を作る際は、事業の見込みと利用条件を別の欄で管理すると、話を取り違えにくくなります。

例えば外部の人へ説明する資料を作るなら、どこまで公表してよいかを先に確認します。共同で取り組んだ人の成果や、研究先から受け取った情報を含む場合は、自分の紹介資料だから自由に使えるとは考えないでください。確認する担当と、相談へ持っていく資料の範囲を決める作り方が役立ちます。

大学の設備や名称、研究室の住所を会社の活動に使いたい場合も、それぞれの条件を確認します。大学で起業支援を受けたことから、大学が会社を保証しているような表現をすることも避けます。支援との関係は実際の内容に合わせて説明し、設立後も学内の確認が必要な部分を残しておきましょう。

07登録・予約・相談後の作業を混同しない

相談窓口の利用者登録をしただけで、すべての相談をすぐ予約できるとは限りません。TOKYO創業ステーションのFAQでは、プランコンサルティングの利用に、メンバー登録とは別の利用申請が必要と案内しています。同じ施設の相談でも入口が違う例として、予約したいメニューの説明を最後まで確認してください。

登録した後に、利用するサービスの条件を読む。相談の予約と、利用申請は別の場合がある
登録した後に、利用するサービスの条件を読む

同FAQは、都外在住の場合でも都内で創業予定なら利用できることや、一部の有料セミナーを除く利用料金について説明しています。「誰でも」「無料」といった短い紹介だけで判断せず、地域やサービスごとの条件も読みます。会社の作り方を相談したい大学生が使えるかは、現在の公式案内と必要に応じた問合せで確かめましょう。

法律・規則で決まっていること

  • 利用するサービスが定める対象・申請条件を確認する
  • 大学の施設や研究情報の利用は適用される規程・契約を確認する
  • 会社設立や営業の要件は相談利用とは別に確認する

好みや戦略で決めること

  • 聞きたい質問の優先順位を決める
  • 授業に合う相談方法や時間を選ぶ
  • 相談後に行う作業を自分の予定へ入れる

予約が取れたら、相談日時だけでなく、参加方法、事前資料、変更や取消しの連絡先を控えます。オンライン相談なら、案内された接続方法を確認し、資料を見せながら話せる環境を用意します。他の人に聞かれたくない内容がある場合は、相談する場所にも気を配ります。

相談が終わった後は、分かったこと、追加で調べること、自分が決めることを分けて記録します。専門家へ確認するよう助言された点を、自分で結論が出た項目に移さないでください。会社を作る準備では、相談する回数を増やすより、前回の宿題を次の行動へつなげることが大切です。

計画やメンバーが変わった場合は、以前の助言の前提も変わっていないかを確かめます。相談時に伝えていなかった事情を後から足したのに、同じ回答で設立を進めてよいとは限りません。会社の作り方のメモには、助言を受けた日付と前提も残しましょう。

08まとめ:利用できる窓口と、聞くことをそろえる

大学生が会社を作る準備では、学内の担当部署と地域の公的窓口を、相談したい内容に合わせて探します。大学名や施設名の知名度だけで選ばず、自分の所属、事業の段階、活動する地域が利用条件に合うかを確認してください。相談前の小さな整理が、会社の作り方を自分の計画へ当てはめる助けになります。

窓口を見つけたら、質問と条件を一緒に確認。相談のあとに行うことまで残す
窓口を見つけたら、質問と条件を一緒に確認
予約前の確認 手元に残すもの
自分は対象か 所属・地域・段階の条件
何を聞きたいか 事実と未確認を分けたメモ
何を用意するか 指定資料・提出方法・当日の案内
相談後はどうするか 宿題・担当・次に確認する窓口

J-Net21の起業支援ページからも相談窓口や準備情報を探せます。大学の支援が利用できない場合でも、そこで探すことを終わりにせず、現在の計画に合う公的窓口を確認しましょう。個別の申請や専門業務の依頼へ進むときは、担当範囲と条件を改めて確かめます。

会社設立を決めている人も、起業するか迷っている人も、今の状態を正直に伝えることが出発点です。まだ分からないことを無理に埋めず、相談で得た材料を使って次の一歩を選んでください。自分の大学生活と事業の計画に合う作り方を、少しずつ具体的にしていきましょう。

この図面を閉じる前に

大学の公式サイトで一つ窓口を見つけ、対象者と申込方法を確認してみてください。聞きたいことを短くまとめ、自分の段階に合う相談へつなげます。

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