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会社の作り方工房図番 KTK ・ はじめての会社の組み立て説明書

図番 A-05-78 / 中学生

会社は何歳から作れる?中学生・高校生が設立に関わるときの決まり

会社は何歳から作れる?中学生・高校生が設立に関わるときの決まり

この記事を読んでほしい人

中学生・高校生で会社の設立を考えている本人と、その計画を一緒に確かめたい周囲の方へ。最年少記録を目指す話ではなく、自分が何を担当し、何を確認すべきかを整理します。

この記事で作るもの年齢・役割・確認先を結び付けた相談用の表
使う部品

  • 成年の区切り
  • 同意の扱い
  • 本人確認
  • 会社での立場

01「何歳から」の答えは、成年・役割・手続きに分ける

「中学生でも会社を作ることはできるのか」「高校生なら卒業まで待つのか」。会社の作り方を調べると、15歳や18歳という数字を見かけます。しかし、何の条件についての数字なのかを外すと、別の決まりを一つにしてしまいます。成年になる年齢、印鑑登録の条件、会社で引き受ける役割は、分けて読む必要があります。

一つの年齢で、すべての条件は決まらない。本人の年齢と会社での立場を並べる
一つの年齢で、すべての条件は決まらない

民法では18歳で成年になります。これは高校卒業の時期と同じ意味ではありません。一方、株式会社で経営を担う取締役の資格について、会社法は未成年であること自体を就任できない理由に挙げていません。ただし、だからどの年齢でも同じ方法で、自分一人の判断だけで設立できる、という結論にはなりません。

調べたいこと 年齢と一緒に確かめる項目
自分で行う契約 成年か、同意などが必要な行為か
会社での立場 出資する人か、役員か、代表する人か
証明書を用意すること 誰の証明書か、自治体や提出先の条件は何か
設立後の運営 取引条件と、継続して果たす義務は何か

日本司法書士会連合会は、18歳の高校生が株式会社を設立する例を取り上げ、年齢に関係なく義務が生じると案内しています。若いうちに会社を作ることだけを目標にせず、その後の記録や連絡をどう続けるかも考えます。会社の作り方の情報は、設立ができるという部分と、運営できる準備があるという部分を分けて受け止めてください。

同じクラスの二人でも、設立の準備をする時点で17歳と18歳なら、本人の行為について確認する条件が変わります。反対に、同じ17歳でも引き受ける役割が違えば、質問すべき内容は異なります。年齢別の作り方を読む際は、記事の事例と自分の計画の一致点を探すとともに、違う点を余白へ書き足します。

ここでは株式会社を中心に年齢の考え方を確認します。合同会社では役割の名称や仕組みが違うため、そのまま当てはめない箇所があります。二つの形の詳しい比較は「法人設立」のテーマで扱う内容です。自分が予定する会社の形を相談時に伝えるだけでも、回答の取り違えを減らせます。

0218歳未満の行為は、同意の原則と例外を確認する

法定代理人とは、法律に基づいて本人に代わって行為をしたり、本人の行為に同意したりする立場の人です。未成年者では親権者などが当たります。民法5条は、未成年者の法律行為に法定代理人の同意を必要とする原則を置き、反する行為は取り消すことができると定めています。単に権利を得たり、義務を免れたりする行為などには例外があります。

同意を確認するのは、具体的に行う行為。未成年という区分と内容を照合
同意を確認するのは、具体的に行う行為

さらに、処分を許された財産については同条3項、許可された営業については6条に別の扱いがあります。「親から応援すると言われたので、あらゆる契約に同意がある」とも、「未成年だから何をしても後で取り消せる」とも考えないでください。会社設立で行うことを具体的に示し、どの規定が関係するかを確認します。

法律・規則で決まっていること

  • 民法4条では18歳が成年の区切りとなる
  • 未成年者の法律行為は民法5条・6条などの条件を確認する
  • 同意する人は法定代理人としての立場を確かめる

好みや戦略で決めること

  • 事業のアイデアをメモする方法を選ぶ
  • 相談する質問の順番を決める
  • 会社を作る時期を生活や準備状況に合わせて検討する

例えば、16歳の人が会社の作り方を学び、会社名の候補をノートに書くことと、設立のために出資を約束することは同じではありません。すべての準備を一つの「起業する許可」で済ませようとせず、誰がどんな行為をする予定かを説明できるようにします。同意の示し方や必要な書面は、その内容に合わせて専門家や手続先へ相談します。

18歳になった高校生には、未成年であることを理由とする同意の原則は当てはまりません。それでも、経験が十分か、取引条件を理解しているかは別の問題です。年齢が変わったことで以前の契約や未確認の書類まで自動的に整理されるとは考えず、準備中に成年となる場合は現在の状態を伝えて確認しましょう。

0315歳という数字を、会社設立の一律の最低年齢にしない

会社の作り方の記事で15歳という数字が出る理由の一つに、個人の印鑑登録があります。印鑑登録は、市区町村で本人の印鑑を登録する手続きです。札幌市の公式案内では、同市に住民登録がある人を対象に、15歳未満の人などは登録できないとしています。これは札幌市が案内する印鑑登録の条件であって、その文章が会社設立全体の最低年齢を定めているわけではありません。

印鑑登録の条件は、その手続きの条件。個人の印鑑と会社の印鑑を区別
印鑑登録の条件は、その手続きの条件

自分の場合は、住民登録がある市区町村の現在の案内を調べます。そして、その証明書を設立のどの場面で、誰について求められているのかを確かめます。登録できる年齢に達していても、手元にある印鑑をすぐ使えるとは限りません。印鑑そのものや申請方法にも条件があるため、年齢の一行だけを抜き出さないようにします。

印鑑登録証明書について誰の何のための資料か確認する図
図01 証明書を調べるときの三つの質問

「証明書が取れないなら家族のものを代わりに付ければよい」と自己判断するのは避けます。家族の証明書を用意することと、本人を確認することは同じではありません。法定代理人として行う手続きがある場合でも、どの資格で誰が関わるかを示す必要があります。中学生が会社を作る相談では、取得できる資料と取得できない資料を率直に伝えてください。

このサイトでは印鑑の種類や証明書の取り寄せ手順を細かく扱いません。それぞれ「会社の印鑑」「必要書類」のテーマに分けています。ここで残したいのは、会社の作り方を年齢で調べたとき、個別の証明手続きの条件を設立全体の可否へ広げない、という読み方です。15歳以上なら必ず単独で設立できる、という意味でもありません。

04出資する人と、会社を動かす役員を別々に考える

株式会社の設立を進めるために出資し、会社の基本ルールを作る人を発起人といいます。経営を担う取締役とは役割が違い、同じ人が兼ねる場合もあります。「自分の会社にしたい」という希望を相談する際には、出資したいのか、役員として経営したいのか、対外的に会社を代表したいのかまで言葉にします。会社の作り方の資料に出てくる役職名を、すべて一つの社長という言葉でまとめないでください。

お金を出す立場と、経営を担う立場を分ける。同じ人が兼ねても、条件は別に確認
お金を出す立場と、経営を担う立場を分ける

会社法331条は、取締役になることができない人の条件を列挙しています。そこに未成年者であること自体は挙げられていません。一方で、法人や一定の刑に関する条件などがあり、年齢だけで就任資格を判断できるわけではありません。本稿はすべての条件を列挙するものではないため、個別の事情は条文と専門家への確認で照合します。

資格の問題と、就任を承諾する本人の行為について同意等をどう扱うかも別です。また、本人が自分のためにする契約と、権限を持って会社のために行う取引は、当事者が異なります。未成年の役員がいる会社の取引を、本人の私的な契約と同じように一律に取り消せると考えることはできません。

相談時の書き方 明らかにしたいこと
自分がお金を出す 出資者として行うこと
自分が役員になる 資格と就任を承諾する行為
自分が会社を代表する 代表する権限と取引の当事者
家族が手伝う 同意・代理・会社の役割のどれか

中学生・高校生が会社を作る計画で家族が役員になる場合も、年齢の問題を避けるため名前だけを借りるという発想では進めないでください。その人がどの責任を担い、何を判断するかを共有します。親子での具体的な分担は「高校生が会社を作るとき親は何をする?」の記事で整理できます。ここでは、年齢と役割を結び付けて質問するための下書きを作ります。

05オンラインなら年齢や本人確認の条件が消えるわけではない

オンラインの設立サービスを見つけると、入力欄を埋めれば年齢に関係なく完了するように感じるかもしれません。しかし、画面へ情報を入力できることと、その人が適切な立場で申請できることは別です。会社の作り方をオンラインで調べるときも、誰が申請し、誰の署名や証明を用意するのかを確認します。

紙とオンラインで、必要な確認を確かめる。入力できることと申請条件は別
紙とオンラインで、必要な確認を確かめる

法務省は、登記をオンライン申請する場合、登記所への印鑑提出が任意になると案内しています。この印鑑は、先ほどの市区町村への個人の印鑑登録と同じ手続きではありません。印鑑提出が任意という説明だけで、本人確認も添付資料も法定代理人に関する確認もすべて不要になるとは読めません。

電子署名は、電子文書の作成者などを確認するために用いる仕組みです。利用できる電子証明書や、その取得・使用の条件は、手続きの案内に従って確かめます。本人が必要な証明書を持っていないなら、単に家族のものを借りて本人として署名するのではなく、適切な申請方法を相談してください。

ひとこと 相談では、使いたい方法も伝える

「未成年ですが可能ですか」だけでなく、会社の形、本人の役割、紙かオンラインか、取得できる本人確認資料をそろえて質問します。

例えば同じ年齢の二人でも、一方は発起人として準備し、もう一方は会社の代表者になる計画なら、確認すべき書面が同じとは限りません。会社を作るための相談では、年齢だけを伝えて得た一般的な回答を、そのまま自分のすべての手続きに当てはめないようにします。設立の方法が変わった場合も、以前の回答の前提を確かめ直します。

06株式会社と合同会社では、確認する手続先も変わる

定款とは、会社の目的や名称などの基本ルールをまとめたものです。日本公証人連合会は、株式会社の定款には公証人による認証が必要で、合同会社などの定款には不要と案内しています。認証は、公証人が定款について行う手続きです。この違いがあるので、会社の作り方を相談する際は、会社の形を省略しないようにしましょう。

会社の形を伝えて、質問する場所を選ぶ。認証の有無と、同意の問題を分ける
会社の形を伝えて、質問する場所を選ぶ

合同会社の認証が不要であることは、未成年者に関する民法の確認まで不要であることを意味しません。また、株式会社に必要と説明された資料を、会社の形が違うのにそのまま必須一覧へ転記するのも避けます。年齢の条件と、選んだ会社の形に応じた手続きの条件を、別々の欄へ書く作り方が役立ちます。

株式会社の定款認証に関する資料は公証役場へ、登記申請に関する確認は法務局や登記を扱う専門家へ、と質問の内容に応じて確認先を選びます。相談先の一覧を長く作るより、今分からない項目を一つ示すほうが話を進めやすくなります。設立の書類を自分で作るかどうかも、内容を理解できているかと合わせて検討してください。

問い合わせの返答には、担当窓口と確認日も添えます。友人が別の会社で受けた説明を聞いた場合は、自分の会社の形や役割にも当てはまるかを改めて質問します。会社の作り方のメモに回答の前提を残しておけば、計画変更で再確認する箇所が分かります。

中学生の場合も高校生の場合も、「何歳から会社を作ることができる」という短い回答だけを集めると、条件の抜けた結論になりがちです。会社の形、本人の年齢、出資と役員の予定、本人確認資料の状況をまとめて伝え、回答がどの行為についてのものかを記録します。未確定の項目は、未定のまま相談して構いません。

07設立できる条件と、学校生活の中で運営する準備を分ける

会社を作るための年齢や同意の問題が整理できても、それだけで運営の準備が終わるわけではありません。会社法432条は、株式会社に適時・正確な会計帳簿の作成を求めています。会計帳簿は会社の取引を記録するものです。学生の会社だから記録を後回しにしてよい、という扱いにはなりません。

年齢の確認が済んでも、会社の記録は続く。授業と取引の予定を別に管理
年齢の確認が済んでも、会社の記録は続く

授業中の連絡、試験前の納品、長期休みに始めた事業を新学期も続けることなど、学校生活と仕事の予定が重なる場面を考えます。家族に連絡の補助を頼むとしても、その人が契約を決める権限まで持つとは限りません。手伝ってもらう内容と、本人や役員が判断する内容を分ける作り方が必要です。

会社の記録、学校の予定、判断する人を分ける準備図
図02 設立前に試したい運営のメモ

校則や学校の施設利用条件、取引サービスの申込条件は、それぞれの案内で確かめます。法律上成年になったことから、学校の設備や名称を会社に自由に使えるわけではありません。反対に、学校の活動として企画を認められたことから、会社設立や外部取引の条件まで確認済みになるわけでもありません。

始める時期は年齢だけで決めず、事業の内容と使える時間に合わせて考えます。会社の作り方を学ぶ期間、試作品を作る期間、設立を具体化する期間を自分の計画として分けても構いません。早さを競う必要はなく、相談で分かった条件を守りながら続けられる範囲を見極めます。

08まとめ:年齢だけで判断せず、自分の役割を添えて相談する

会社は何歳から作れるかを調べるときは、成年の区切りと、個別の証明手続きの条件を切り分けます。18歳未満の同意等の扱い、役員の資格、会社の形による手続きの違いも確認します。中学生・高校生という学校の区分だけで、設立できるかどうかを一律に決めることはできません。

何歳かに、何をする人かを添える。未確認の項目を次の質問にする
何歳かに、何をする人かを添える
手元に書く項目 相談で埋める内容
本人の年齢と役割 同意等の確認が必要な行為
予定している会社の形 対応する手続先と資料
使える本人確認資料 取得条件と申請方法
学校生活と事業の予定 記録・連絡を続ける担当

公的な起業相談の入口はJ-Net21の起業支援ページなどから探せます。具体的な法律行為や登記の確認が必要になったら、その事項を扱う窓口や専門家へつなげます。一般的な事業相談の回答だけで、個別の法律上の条件まで確認できたと思わないようにしてください。

会社の作り方の情報を集める段階から、自分の計画に合う質問を作る段階へ進めてみましょう。会社を作ることを急ぐより、どの立場で何をするかが明確になるほど、確認すべきことも見えてきます。分からない項目は隠さず、現在の状況を書いた表を使って相談してください。

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年齢、予定する会社の形、自分が担当したい役割を一枚に書いてみてください。取得できる資料と未確認の点も添えると、自分の設立計画に沿った相談につながります。

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