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会社の作り方工房図番 KTK ・ はじめての会社の組み立て説明書

図番 C-27-161 / 清掃

清掃の小さい会社の作り方|廃棄物の扱いで変わる許可の入口

清掃の小さい会社の作り方|廃棄物の扱いで変わる許可の入口

この記事を読んでほしい人

住宅や店舗、事務所などの清掃で会社を作る方へ。清掃の作り方を、どこをきれいにするかだけでなく、出てきた物を誰がどう扱うかから整理します。登録や許可の名称が似ていても、対象となる仕事は同じではありません。

この記事で作るもの清掃会社が引き受ける作業と、登録・許可の確認を分けた部品表
使う部品

  • 清掃の範囲
  • 営業所の登録
  • 廃棄物の区分
  • 処理する相手

01掃除をする仕事と、ごみを持ち帰る仕事を分ける

清掃の会社を作るときは、住宅の床や水回りを掃除する仕事、建物を日常的に管理する仕事、不要な物を回収して運ぶ仕事を分けて考えます。顧客にとっては一度に頼みたい内容でも、会社が確認する制度は同じではありません。清掃会社の作り方では、サービスに含む作業を具体化することが入口です。

清掃と回収の範囲を分ける。頼まれたことだけでは判断しない
清掃と回収の範囲を分ける

廃棄物は、ごみなど不要になった物を指す法律上の区分です。廃棄物処理法には、一般廃棄物と産業廃棄物について、収集や運搬を業として行う際の許可が定められています。例外となる場合も法令で定められているため、今回の業務がどの扱いになるかを確認します。

清掃を引き受けたから、その場所にある廃棄物を会社の車に積んで持ち帰ってよい、という結び付きではありません。会社の設立や顧客との清掃契約が、廃棄物の収集運搬に必要な確認の代わりになるわけではないことを押さえてください。

たとえば、床を掃除して集めた物を施設内でどこまで扱うのか、顧客が手配した業者に引き渡すのか、自社で外へ運ぶ予定なのかを分けます。ここで挙げた作業の一つ一つが必ず許可を要するという意味ではありません。場所、作業、物の種類を示し、地域の窓口へ確認するための整理です。

清掃の作り方をサービス案内へ書く際も、「片付け一式」「何でも処分」といった説明だけにしないようにします。設立する会社ができる作業と、別途確認や手配が必要な作業を顧客へ伝えます。現場で急に不要品を渡されても、その場の判断だけで回収範囲を広げない準備が大切です。

会社を作る前の段階では、最初に受けたい清掃の例を一つ選ぶと考えやすくなります。建物の用途、作業場所、清掃で扱う物、片付けた後の行き先を書き出してください。車両や道具を買う前に仕事の範囲を明確にすると、必要な制度を調べる方向も定まります。

02建築物清掃業の登録は、廃棄物の回収許可とは違う

建築物清掃業には、建築物の衛生的な環境を確保する法律に基づく登録制度があります。登録は、一定の基準を満たす営業所について受ける制度です。清掃会社の作り方を調べるときは、この登録と、ごみを回収する廃棄物処理業の許可を同じものとして扱わないようにします。

登録制度の目的。営業所ごとに対象の業務を見る
登録制度の目的

埼玉県は、この登録制度が事業者の資質向上を目的とし、登録を受けないことによって業務が制限されるものではないと説明しています。したがって、建築物清掃業の登録がなければ、すべての清掃作業が一律に禁止されるという制度ではありません。ただし、別の法律による規制が不要になる意味でもありません。

同県の案内では、建築物清掃業のほか、空気調和用ダクトや飲料水貯水槽、排水管の清掃などを別の業種として示しています。清掃という文字が共通していても、登録の対象や基準が同じとは限りません。設立する会社でどの作業を行うかを、予定する設備とともに整理します。

また、登録は営業所ごとに行われ、登録していない営業所が登録営業所であると誤認させる表示はできません。会社を作る際のホームページや名刺でも、実際の登録の状況に合わせます。他の営業所が登録を受けているから、自社の拠点も同じように表示できるとは考えないでください。

会社設立と建築物清掃業登録と廃棄物回収と中古品売買を分ける表
図01 似ている言葉を分ける

登録を検討する場合は、人、機械器具、作業方法などの基準を現在の案内で確かめます。この記事では細かな基準を列挙せず、制度を選ぶ入口までを扱います。清掃の作り方に合わせた窓口を探し、設立予定の会社と営業所の情報で相談しましょう。

03家庭の廃棄物は、産業廃棄物や古物商の許可で回収しない

住宅の清掃を受ける会社を作る場合は、家庭から出るごみの扱いを確認します。環境省は、家庭の廃棄物を回収するには、市区町村の一般廃棄物処理業の許可や委託が必要と案内しています。産業廃棄物処理業や古物商の許可だけでは回収できないと明示されています。

家庭から出る物の区分を確認。別の許可を代わりにしない
家庭から出る物の区分を確認

一般廃棄物は、産業廃棄物に当たらない廃棄物という区分です。家庭のごみを回収する清掃会社の作り方では、会社が仕事として扱うから産業廃棄物になる、という考え方をしないようにします。誰がどのように出した物なのかを確認する必要があります。

たとえば、清掃中に顧客から古い家具や廃家電の引取りを求められても、掃除の追加作業という説明だけで持ち帰らないでください。設立する会社に必要な許可等があるか、顧客が地域のルールに従ってどのように処分するかを分けて確認します。処分先が分からなければ、市区町村の案内を確かめます。

環境省は、廃家電や粗大ごみを住んでいる市区町村が案内するルールで処分するよう呼び掛けています。家電には専用のリサイクルの仕組みが関係するものもあります。すべての物を同じ回収日に同じ場所へ出せると思わず、品目ごとの案内を確認しましょう。

清掃の見積りの作り方でも、掃除する料金と、適法に行う廃棄物の処理の手配を曖昧にまとめないことが大切です。安い料金や無料という表示だけで、回収できる法的な根拠が生まれるものではありません。設立時に顧客へ説明する範囲を決め、担当者によって案内が食い違わないようにします。

会社を作る地域で一般廃棄物処理業の許可を希望する場合も、申請すれば必ず取得できるとは考えないでください。市町村の計画などに関係する制度であり、今回の事業について担当窓口への確認が必要です。許可等の確認が済んでいない回収を、先に広告で約束しないようにします。

04店舗や事務所のごみも、すべて産業廃棄物ではない

事務所や店舗の清掃で会社を作る場合、事業活動に伴って出るごみも一種類ではありません。横浜市は、事業系ごみを事業系一般廃棄物と産業廃棄物に分けて案内しています。「会社から出た物だから産業廃棄物」という判断だけでは、適切な区分にならないことがあります。

事業系ごみを区分する。会社から出た物というだけで決めない
事業系ごみを区分する

産業廃棄物は、事業活動から生じた廃棄物のうち、法令で定められた種類などに当たるものです。清掃会社の作り方では、袋に入ったごみという見た目だけでなく、中身や排出された業務について確認します。同じ材質でも発生した事業によって扱いの確認が必要な場合があります。

横浜市は、種類ごとに分別することや、家庭ごみの分別ルールとは違うことを案内しています。顧客の事務所から出たごみを、自宅のごみと同じ出し方で処理できると考えないようにします。設立する会社が活動する地域の案内を確かめ、その建物で行っている処理方法も確認しましょう。

同市の案内は、一般廃棄物と産業廃棄物それぞれについて、対応する許可を受けた業者と契約するよう示しています。清掃の作り方では、現在利用している処理業者がいるか、その業者が扱う物は何かを顧客へ聞いておくと、作業範囲を整理しやすくなります。

ただし、顧客から業者名を聞いただけで、自社がその業者へごみを運んでよいと判断することはできません。清掃を行う人、収集運搬を行う人、処分を行う人を別に確かめます。会社を作る準備では、現場から処理先までの役割を簡単な図にして、曖昧な部分を質問しましょう。

分別用の容器や作業手順の作り方も、その役割分担に合わせます。先に使いやすい袋を決めるより、何をどこへ分ける必要があるかを確認する方が、現場の説明に結び付きます。この記事の横浜市の案内を、他の自治体の収集方法や受入条件へそのまま当てはめないでください。

05産業廃棄物の許可は、品目や作業の範囲まで確かめる

産業廃棄物を扱う清掃会社の作り方では、許可証があるかという確認に加え、どの仕事を認められているかを見ます。東京都は、収集運搬と処分の業の許可や、取り扱う品目を追加する際の事業範囲の変更について案内しています。一つ許可を持てば、何でも扱えるわけではありません。

許可の範囲を読む。運ぶことと処分することを分ける
許可の範囲を読む

収集運搬は廃棄物を集めて運ぶ業務、処分は中間処理や最終処分などに関わる業務です。自社は車で運ぶだけなのか、持ち帰った物を保管したり処理したりする予定があるのかを整理します。設立する会社の計画で必要な許可の区分が変わるため、作業を省略せずに説明してください。

積替え保管は、運搬の途中で荷を積み替えたり保管したりすることです。東京都の案内は、路上での積替えができないことや、決められた場所で行う必要があることを示しています。小さい会社を作る場合も、自社の空き場所なら自由にごみを集めて置けるとは考えないようにします。

廃棄物の種類にも注意が必要です。感染性や毒性などによって、通常の産業廃棄物とは別に確認するものがあります。この記事では個々の品目を判定せず、分からない物や危険性が疑われる物について、引受け前に担当窓口へ相談することを勧めます。

廃棄物の品目と場所と実施作業を分けて確認する図
図02 許可の確認で伝えること

許可の申請先や範囲は、営業所の住所だけで決まるとは限りません。会社を作る計画と実際に作業する区域を伝え、対象となる自治体へ確認します。清掃の作り方の中で処理まで事業を広げるなら、拠点や車を契約する前から相談することが大切です。

06許可業者に頼む場合も、排出者と契約の役割を明確にする

事業活動で生じた廃棄物を適正に処理する責任を、排出事業者責任といいます。環境省は、産業廃棄物の処理を業者へ委託した場合でも、排出事業者の責任は変わらないと説明しています。清掃会社の作り方では、処理を誰が行うかと、廃棄物を出した事業者が誰かを区別します。

処理する相手と責任を確認。清掃会社への丸投げにしない
処理する相手と責任を確認

清掃の依頼主が事業者であれば、発生する物と処理の契約について、その事業者と確認します。「清掃会社にすべて任せたから、もう自社は確認しない」という理解を前提にしないようにしましょう。どの会社が廃棄物の処理を受託し、どの範囲を担うかを明確にします。

環境省は、産業廃棄物処理の委託には、廃棄物処理法に基づく書面による契約が必要であると説明しています。清掃の見積書があるから、それが必要な処理委託の契約まで満たしていると即断しないでください。具体的な契約や記録の条件は、現在の担当窓口の案内で確認します。

設立する会社が清掃だけを担う計画なら、顧客が手配した処理業者との関係を整理します。顧客の代わりに無条件で処理を請け負える、という説明にはしないようにします。会社を作るときの役割表には、清掃、分別、収集運搬、処分を別の欄に書くと、確認すべき相手が見えます。

法律・規則で決まっていること

  • 廃棄物の区分と、必要な許可等に沿って業務を行う
  • 対象となる処理委託の基準や契約の条件を守る

好みや戦略で決めること

  • 清掃の範囲を顧客へ伝える資料を工夫する
  • 確認した担当や回答の保存方法を決める

処理の相手が見つかったことだけで確認を終えず、今回の品物や作業に対応できるかを確かめます。清掃の作り方として、業者名、対応する範囲、顧客との確認内容を記録しておくと、取扱品が変わったときにも見直しやすくなります。

07中古品の買取りを加えるなら、古物商の仕事として整理する

清掃中に、まだ使える家具や家電を売りたいという相談を受けることもあるでしょう。中古品として買い取り、販売する仕事を事業に加える場合は、古物営業の制度を別に確認します。清掃会社の作り方に、買取りと廃棄物の回収を一つの許可で行えるような説明を混ぜないことが大切です。

売買とごみの処理を分ける。リユースという言葉だけで決めない
売買とごみの処理を分ける

警視庁は、古物商の許可申請をする人へ、予定する営業の形で法令上の義務を果たせるかを確認するよう案内しています。相手方の確認や、インターネットを使う場合の表示など、許可を取った後にも続ける準備があります。設立する会社が買取りを行うなら、窓口となる警察へ予定する取引を説明します。

同庁の案内は、非対面の取引では、相手から運転免許証などのコピーを送ってもらうだけでは確認として不十分としています。買取りの作り方を、住所と名前を聞けばよいという説明だけで済ませないようにします。この記事では確認方法の詳細は扱わず、現在の公式案内へ進む入口を示します。

また、古物商の許可は廃棄物の回収許可の代わりにはなりません。会社を作る際は、再使用する中古品の売買なのか、不要物の処理を引き受けるのかを区別してください。「リサイクル」「リユース」というサービス名を付ければ、実際の取引の確認が不要になるわけではありません。

顧客へは、買い取る物、買取りできない物、処分方法の確認が必要な物を分けて説明します。設立する会社がどの仕事を行うかを明確にすると、清掃を頼んだつもりの顧客との認識の違いも減らせます。物の状態や取引条件を確認しないまま、何でも引き取れると広告に書かないようにしましょう。

08まとめ:清掃・登録・回収・売買の窓口を分けて確かめる

清掃の会社を作る準備では、会社を設立すること、建築物清掃業の登録、廃棄物の収集運搬、中古品の売買を分けます。清掃の作り方を一つの資格や許可の話として考えると、別の制度が必要な作業を見落としやすくなります。まず顧客へ提供する範囲を具体的にしましょう。

具体的な作業で相談する。会社の名前だけで確認を終えない
具体的な作業で相談する

愛知県の建築物登録業の案内でも、実際の申請は相談窓口へ問い合わせるよう示されています。同県では営業所の所在地によって窓口が分かれており、相談と提出の取扱いも案内されています。活動する地域の現在の案内を確認し、別の県の提出先や方法をそのまま使わないでください。

設立前に相談するときは、作業する建物、出てくる物、運ぶ予定、外部業者の手配を伝えます。許認可申請書類の作成や代理は行政書士などへ相談し、当サイトが申請を代行するものではありません。清掃と廃棄物の疑問を分けると、担当窓口へ質問しやすくなります。

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最初に受ける清掃の仕事を一つ選び、どこを掃除し、出てきた物を誰がどこへ動かすかを書いてみてください。自社の範囲と外部の担当を分け、登録や許可の疑問を地域の窓口で確かめましょう。

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